2003-11-26 「ガリレオ」計画売り込みへ EU、東京で説明会を計画

 欧州連合(EU)は、独自に開発を進める衛星測位システム「ガリレオ」計画への日本の産業界の参加を促すため、初の代表団を日本に派遣し、12月2日、東京で説明会を開催する。

 「ガリレオ」は30個の衛星を打ち上げ、自動車や船舶ナビゲーション、交通管理、資源探査などに活用する計画。08年の実用化を目指して約32億ユーロ(約4100億円)を投入する。日本企業には衛星インフラへの出資や管理運営、端末機器の開発などへの参加を求める方針だ。

 ナビゲーション分野は米国の全地球測位システム(GPS)が市場を独占してきた。EUの計画には先月末、中国政府が参加と出資を表明。インド政府も参加の方向で交渉している。

 説明会は、東京都千代田区三番町の駐日欧州委員会代表部で行われ、欧州委員会ガリレオ課長のオリビエ・オニディ氏のほか、欧州宇宙機関やガリレオ合同事業団の代表が事業内容を説明する。