2011-08-07 2010年はトップ衛星製造企業にとって売り上げ減

SpaceNews宇宙機器製造及びサービス大手企業業績調査によると、トップ3の2010年売上は2009年に比べて減少し、他社は総じて変化なしという感じである。

アストリウムの2010年は、トップ5の中で唯一売り上げ増になっている。トップ5の中では唯一米国以外の企業である。米国政府の宇宙向け支出が長期的に低下傾向にあることを企業も感じ取っているようである。

アストリウムの2010年成長率は4パーセントだが、2009年の12パーセント増よりも低下した。同社によると、2009年の売り上げ増は、民間顧客のキャッチアップ循環型インセンティブ支払いが理由としている。かつての支払方法と同じならば成長率は7パーセントであるとしている。それでも高い成長率ではあるが。

トップ5企業は昨年と変わらず。ロッキードが過去5年間連続してトップの座をキープしたが、宇宙とミサイル防衛関連低迷で売り上げは減少している。ボーイングが第二位、アストリウム、ノースロップグラマン、レイセオンと続く。

ロ社とボ社はNASAスペースシャトルの運用費としてUSA(United Space Alliance)からの収益が含まれている。そのため、2009年のランキングと比べて売り上げの数字は上昇している。USAの売上は第9位で1.8Bドルとなっている。ボーイングの場合、ネットワーク&宇宙システム部門の売り上げを含めているため売り上げ増になっている。この部門はサイバーセキュリティと戦術ネットワークを含んでいる。この売り上げは過去には含んでいなかった。

今回、調査を断った有名な企業はCSCとハネウェルで、昨年は8位と16位であった。同様に、三菱重工業は宇宙部門の売り上げ情報を提供してくれなかった。一方で、プラットホイットニロケットダインを含むユナイテッド・テクノロジ社が、過去2年間の不参加に代わり、今年は新たに調査に協力してくれた。

国営企業のロシア、ウクライナ、中国、インドも金額にすると相当の売上になっているはずだが、情報提供拒否のため、リストに含まなかった。

単位
Mドル
企業名 2010
宇宙部門売上
2009年
宇宙部門
売上
2010年
全売上
2009年
企業全体
売上
2010年
宇宙部門
売上割合
1 ロッキード 11,037 11,232 45,803 43,995 24%
2 ボーイング 9,455 10,577 64,306 68,281 15%
3 EADS 6,630 6,359 60,628 56,746 11%
4 ノースロップ 5,319 5,284 34,757 33,755 15%
5 レイセオン 4,463 4,609 25,183 24,881 18%
6 ガ-ミン 2,690 2,946 2,690 2,946 100%
7 タレスアレニア 2,650 2,902 2,650 2,902 100%
8 L3 1,800 1,700 15,700 15,600 11%
9 ゼネラルダイナミック 1,752 1,669 32,500 32,000 5%
10 エコスター 1,470 1,175 2,350 1,904 63%
11 ATK 1,423 1,600 4,842 4,807 29%
12 オービタルサインス 1,290 1,250 1,290 1,250 100%
13 アリアンスペース 1,189 1,475 1,189 1,475 100%
14 ITT 1,188 1,030 10,995 10,900 11%
15 SS/L 1,165 1,009 1,165 1,009 100%
16 ユナイテッドテク 1,100 1,100 54,300 52,400 2%
17 ヒューズコム 1,038 1,007 1,043 1,010 100%
18 ハリス 990 766 5,000 5,000 20%
19 三菱電機 883 871 44,695 41,114 2%
20 BAE 812 789 36,100 34,200 2%
21 コムテック 778 586 778 586 100%
22 ジェイコブス 761 821 2,212 2,066 34%
23 ストラトス 717 644 717 644 100%
24 ボール 647 626 714 689 91%
25 ヴィアサット 622 496 802 688 78%