2008-02-25 NASA、月面に電話ネットワーク準備

月面のクレータから「オーイ、聞こえるかい?」なんて電話口で会話が交わされるのもそれほど遠くないかもしれない。NASAと英国宇宙センター(BNSC)は地球外に世界初の携帯電話ネットワーク構築を協力して実現させようと計画している。実現すると2020年ごろに予定している月面基地の建設途中で、ロボットと宇宙飛行士とが双方向通信出来ることになる。

携帯ネットワークは当初は2機の衛星を利用し、衛星は極軌道を周回することになる。基地は南極地域に設置される計画である。

計画によると、通信ネットワークは月と地球の通信にも利用される。しかしながら地球上の携帯電話ネットワークのように単純なものではない。どちらかと言えば、地球上の1980年代、あるいは1990年代初頭の衛星システムに似たものとなる。

試験ミッションはムーンライト(MoonLite)と呼ばれ、2012年に打ち上げられる予定となっている。試験の内容には、月面上の装置と月軌道上の衛星との通信、そして衛星と地球との通信等の技術が試される。