2005-05-21 H2A:12月に多目的衛星打ち上げ:2月には「情報収集」

 宇宙航空研究開発機構は21日、2005年度に予定されるH2Aロケット3機の打ち上げ時期を明らかにした。9月に陸域観測技術衛星(ALOS)、12月に運輸多目的衛星の2号機(MTSAT−2)、来年2月に情報収集衛星光学2号機をそれぞれ種子島宇宙センター(南種子町)から打ち上げる計画。同機構鹿児島宇宙センターの坂爪則夫次長が、鹿児島市であった講演会で説明した。
 ALOSは最新鋭センサーを搭載する世界最大級の衛星。植生や地表状況の調査、資源探査や大規模災害の状況把握にも役立つと期待される。19日に種子島宇宙センターに搬入済みで、組み立て、試験を経て打ち上げに備える。MTSAT−2は2月26日に7号機で打ち上げられたMTSAT「ひまわり6号」のバックアップ機。気象観測と航空管制の役割を担う。情報収集衛星は事実上の偵察衛星。2003年11月、6号機で打ち上げられたが、ロケット側の不具合で失敗した。一方、もう1つの主力ロケットM5は、エックス線天文衛星(アストロEU)を搭載し、6月26日、内之浦町の内之浦宇宙空間観測所から打ち上げられる。