2004-10-04 航空宇宙産業 韓国産の部品が人気

 エアバスなど世界的な航空宇宙企業12社が部品および素材の購買のため、韓国を訪れる。

 大韓貿易振興公社(KOTRA)は韓国航空宇宙産業振興協会と共同でヨーロッパや米国の航空宇宙産業に携わるメーカー12社を招請、5〜8日にかけて全国8か都市を巡回し、輸出相談会を開催すると4日、明らかにした。

 今回の相談会には、エアバスのザニン機体購買担当副社長をはじめ、フランスの大手航空機部品専門メーカーEADSのアレクサンドル機体構造物担当取締役、航空機構造物関連メーカーGKNのバンフォード・ヨーロッパ地域販売およびマーケティング担当取締役、エンジンメーカーのプラット・アンド・ホイットニーのヤング事業開発および交易チーム長らが参加した。

 慶尚(キョンサン)南道はこれらバイヤーを対象に投資誘致説明会も開催する。 KOTRAは「今回のイベントで韓国航空宇宙産業振興協会側は胴体分野の輸出相談が入るものと期待しており、韓国ロストワックスはプラット・アンド・ホイットニーと航空機のエンジン部品に対する輸出相談を進める計画」と説明した。

 KOTRA関係者は「9・11同時多発テロ以降、航空機の需要が減り、航空業界での価格競争が激しくなったため、ボーイングやエアバスなど航空宇宙企業は部品の取引先を従来の米国やヨーロッパから、第3国に移している」とし、「韓国は技術力や価格面で競争力があると評価されている」とした。

 航空宇宙産業の規模は年間3000億ドルで、このうち約60%に該当する1800億ドル(約216兆ウォン)を部品供給産業が占めると、KOTRAは推算した。(朝鮮日報)