2004-01-30 米メーカーとの合意を承認:衛星は3月中旬にも納入

 国土交通省と気象庁は30日、気象衛星「ひまわり5号」の後継機「運輸多目的衛星新1号機(MTSAT−1R)」を3月中旬にも鹿児島県の種子島宇宙センターに納入することで米メーカー「スペースシステムズ・ロラール社(SSL)」側と合意したと発表した。

 日本側の申請に対し米ニューヨーク州の連邦破産裁判所が、同日までに両省庁とSSL社の合意を承認した。

 MTSATが納入されても、H2Aロケットの打ち上げ失敗により同機の打ち上げめどは立っておらず、気象庁は「当面は米国の気象衛星ゴーズ9号による観測が続く」としている。

 両省庁によると、承認事項は(1)MTSATを3月納入期限とする(2)SSL社は日本側に製造遅れによる遅滞金などとして150万ドル(1億6500万円)を支払う(3)衛星打ち上げ後の運用や保守について協議する。