2004-02-02 米、宇宙基地撤退を検討:2017年以降、譲渡も

国際協力で建設を進めている国際宇宙ステーション(ISS)での研究を、米航空宇宙局(NASA)が2016年9月末で中止、ステーションへの関与を取りやめることを検討していることが2日、分かった。
 ブッシュ大統領が新宇宙政策で打ち出した月面基地建設や火星有人探査への資金を工面するためで、関係者によるとNASAは17年以降、米国が関与する部分を、他国や民間企業に譲渡することも検討している。
 冷戦崩壊でロシアも巻き込んだISS建設計画は米国主導で始まった上、協定では、10年とされる完成後も10年間は各国が研究に利用するとしているため、この方針変更は各国に波紋を広げそうだ。今後、日本などの参加国の資金負担が増える懸念もある。(共同通信)

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