2003-09-27 国内初の科学衛星打上げ 交信には失敗

 
韓国の技術陣が主導・開発した初の天文・宇宙観測衛星「科学衛星1号」が、今月27日午前10時11分(韓国時間午後3時11分)、北極海周辺のロシア宇宙軍基地のプレセツク射場で「COSMOS−3M」ロケットに登載され、打ち上げに成功した。

 「科学衛星1号」は、発射から35分後の午後3時46分、高度690キロメートル上空でロケットと分離し、軌道進入に成功した。韓国科学技術院(KAIST)人工衛星研究センターは、発射から1日経過したものの、まだ「科学衛星1号」との交信は行なわれていないと発表した。

 同衛星は、同研究センターが開発した重さ106キログラムの小型衛星。国内初の宇宙望遠鏡の「原紫外線映像分光器(FIMS)」と宇宙物理実験装置などが登載され、天文観測および宇宙環境測定などの任務を遂行する予定だ。

衛星は五年前から約百十七億ウォン(約十一億七千万円)をかけて開発された。韓国は昨年十月から科学技術衛星2号の開発に入っており、韓国南東部の全羅南道高興郡に建設中の宇宙センターから二○○五年に打ち上げる計画。(朝鮮日報)