2003-01-12 NASA観測衛星打上げ成功

極地の氷床の変化を観察するための衛星ICESat(Ice Cloud and Land Elevation Satellite)がボーイングのデルタ2ロケットの打ち上げに成功した。 打上げではこの衛星以外に小型の副次衛星も同時に打ち上げられた。ICESatはもともとは昨年12月19日に打ち上げられる予定であった。2機の衛星はそれぞれ高度604kmと563kmの極軌道に投入される。

297kgの衛星は南極とグリーンランドを覆っている氷を観測する。観測データは地球全体の海面レベルが上昇しているのか下降しているのかを判断するために科学者らに提供される。

一方の59kgの小型衛星はCHIPSat(Cosmic Hot Interstellar Plasma Spectrometer)と呼ばれる衛星で、恒星間のホットガスに関する情報を収集する。

ICESatはボールエアロスペースがNASAとの契約で製造し、ラピッド・スペースクラフト・プログラムの元で予算が配分された。衛星にはボール社のBall Commercial Platform 2000 (BCP 2000)が基本として採用された。